1956年日活
87分、モノクロ
原作・脚本 石原慎太郎

 のちに夫婦となった石原裕次郎と北原三枝の初共演作。
 北原三枝は品あって美しい。
 津川雅彦が主役の青年をつとめ、新人とは思えぬ演技を披露している。
 やっぱ、血筋だな。

 単純に言うと、遊び人の兄が、うぶで真面目な弟のはじめて好きになった女を横取りし、怒り狂った弟が兄と女に復讐するという話。
 遊び人の兄を裕次郎、清楚なお嬢様に見えて実は中年の外人に養われている女を北原三枝、うぶな弟を津川が演じている。
 舞台は、石原慎太郎十八番の逗子の海。
 不良のボンボンたちが親の別荘に屯ろってバカ騒ぎし、派手なアロハを着てボートや外車を乗り回す。

 フランソワ・トリュフォーが高い評価を与えたと聞いていたので期待して観たのだが、津川の演技以外は興味が引かれず、退屈した。
 ソルティは、どうも太陽族ってやつが好かん。
 上級国民の子弟のワガママとしか見えん。
 働けや。 


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友情出演の桑田佳祐と石原慎太郎
・・・じゃなかった、長門裕之


おすすめ度 :★★

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損