2019年イタリア
108分
幼い頃に自動車事故で父親を失い、自らは車椅子生活となった少年サミュエル。
使用人に囲まれながら、広大な森の中の屋敷に母親と二人で暮らす。
「外は危険、家の中が一番」と聞かされ続け、生まれてから一度も敷地の外に出たことはない。
ある日、外の世界から一人の少女デニーズがやって来て、使用人の一人となる。
快活で美しいデニーズに心を奪われたサミュエル。
デニーズを虐げる母親に憤りを覚え、ある夜、デニーズと共に屋敷をあとにする。
一見、支配的で精神異常の気のある母親の束縛から、恋に目覚めた思春期の息子が自立する物語と読める。
それは間違いないのだが、ラストで話がひっくり返る。
母親役のフランチェスカ・カヴァリンという女優が素晴らしい。
凛とした美しさのうちに、狂気に近い母の愛、怖れと哀しみを表現している。
イタリアのニコール・キッドマン(@『アザーズ』)といったふう。
色彩感覚と画面の照りはまさにイタリア映画である。
おすすめ度 :★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
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