2006年アメリカ、イギリス
128分
19世紀末のロンドン。
マジックショーに人生をかけた二人の男(ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール演ず)の熾烈な闘いを描くミステリードラマ。
二人が奇術のネタを求めてはるばるアメリカまで渡って出会う人物が、何を隠そう、天才科学者ニコラ・テスラ。
当時、電気を使った派手な公開実験で衆目を集めていたのである。
このテスラをなんと往年の美形ロックミュージシャン&俳優たるデヴィッド・ボウイが演じている。
『戦場のメリークリスマス』で世の婦女子を虜にした黄金の美貌こそ、さすがに過去のものではあるが、カリスマ性あるたたずまいは浮世離れした異端の天才科学者にふさわしい。
ここでのテスラは失意のマッド・サイエンティストとして描かれている。
奇術師の依頼によりテスラが作成した電磁波を使った装置によって、文字通り一世一代の“人間瞬間移動”マジックが実現したという設定である。
むろんフィクションであり、テスラはそんな装置を手がけることはなかった。
アメリカの都市伝説の一つで、テスラが当初関わったと言われるフィラデルフィア計画がこのエピソードのもとになっているのだろう。
おすすめ度 :★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損