彼岸の3連休を利用して秩父入り。
 瞑想と読書と散策の日々を過ごした。

 今回は木島泰三著『自由意志の向こう側』という哲学本を持って行ったのだが、これがソルティには難しくて、なかなか消化できず、苦労した。
 実のところ、長時間瞑想すると、頭はスッキリするよりもむしろボーっとする。
 論理を追うのが下手になる。 
 リトリート瞑想中に読書するなら、学術書はあきらめて、易しい仏典かミステリーくらいにしておくべきかもしれない。(その代わり、瞑想から帰った後に頭が活性化する感はある)

DSCN4617


 総じて曇りがちで肌寒かったので、これ幸い、宿に閉じこもっていようと思っていたら、結局、秩父の魅力と春の花々に惹かれて散策三昧、結構な距離を歩いた。

 秩父盆地は大昔に荒川の流れが作った河岸段丘が有名で、荒川に架かる巨大な秩父公園橋から市街地方面を見やると、面白いように地形が段々になっているのが分かる。
 武甲山から続く山々の稜線を最高位とし、羊山公園・聖地公園のある丘陵が中段、西武秩父駅や秩父神社がある現在の市街地が低段、そこからまた一段下がってバーベキュー族が集まる今の荒川岸となる。
 こういう段丘を見ると、どうしても実際に足で登ったり下ったりしたくなるのがソルティの昔からの癖で、今回も市街地と聖地公園を分かつ、最も目立つ段丘の下まで足を運んでしまった。

DSCN4422
 

DSCN4626
聖地公園の河岸段丘(標高差約140m)


DSCN4627

 登るか?
 登ろう!
 九十九折の坂道をちょっとゼイゼイしながら登りきると、ナチュラルファームシティ農園ホテルの裏に出る。
 展望台があった。

DSCN4628
正面:眼下に秩父第一小学校

DSCN4629
両神山がデカい

DSCN4630
左手(南側)

DSCN4631
右手(北側)

 また下りるのも癪なので、そのまま丘の上の住宅地を進んでいったら、「札所11番→」の道標があった。
 野道に踏み入る。
 しばらく畦道や林の中の小道が続く。
 それが鬱蒼とした山道になった。
 おそらく地元の人でも知らないような静かでステキな道である。
 途中にあった道標からして、どうやら横瀬町の札所と秩父市の札所とをつなぐ、かつての遍路道らしい。
 いい散歩道を発見した、ルン
 途中、武甲山とセメント工場の煙突に抱かれた横瀬町が望めた。

DSCN4633
武甲山

DSCN4634
横瀬町

 と、急激な便意を催した。
 マ、マズイ!
 こんなところにトイレなんかない。
 「の・ぐ・そ」の3文字が浮かぶ。
 誰も来そうもないし、このへんで・・・・。
 が、なんとティシュペーパーを持ってなかった。
 ヤ、ヤバイ!!
 漏れないようにこらえながら脚を速めたら、向こうからリュックを背負ったうら若き女性が現れた。
 や、やばかった~。
 札所11番の脇から国道に降りて、近くのコンビニにダッシュ!
 間に合った~
 
DSCN4632


 秩父鉄道の踏切を渡ると、秩父神社の前に出た。
 参詣す。
 ここの拝殿の周囲の壁は、いろいろな伝説や教訓をモチーフにしたカラフルな彫刻に覆われている。
 しばらく前から修復中だった西面の「お元気猿」が色彩鮮やかに披露されていた。


DSCN0027
秩父神社

DSCN4637
鳳凰

DSCN4638
「よく見て、よく聞いて、よく話す」(日光の三猿とは逆)


 ロシアとウクライナの人々が幸せでありますように!
 生きとし生けるものが幸せでありますように!