2014年ニュージーランド
107分
ニュージーランド映画って珍しいと思っていたら、有名な監督に『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』のピーター・ジャクソン、『ピアノレッスン』のジェーン・カンピオンがいた。ちなみに、われらが大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』もニュージーランドで撮影が行われたため、制作国に同国が名を連ねている。
本作はB級サスペンスホラーコメディである。
恐さの中に若干のお笑いとちょっぴりのお涙頂戴を潜ませているところがユニーク。
それなければ陳腐なC級映画に過ぎなかったろう。
天井や壁がきしむ、電気が突然消える、何者かの気配がする、調べてみたら数十年前にこの家で殺された少女がいた・・・・。悪霊の潜むオカルト屋敷と思ったら、実は壁の中に"引きこもり(housu bound)”の同居人がいたというオチ。
映画の筋とは別に「へえ~」と思ったのは、ニュージーランドの刑事政策。
主人公の女性カイリーは、ATM強盗で捕まって保護観察処分となり、母親と義父が暮らす実家で8カ月過ごすよう命じられるのだが、その際に外出禁止命令を受ける。
つまり、house bound(家に閉じ込められる)。
足首にGPS付きのアンクレットがはめられ、家の敷地から出ようとしたり、アンクレットを切断してはずそうとすると、警報音と共に最寄りの警察に通知され、刑事が駆けつける。
期間中は定期的にカウンセラー(保護司)が訪問し、本人と面談し、更生を目指す。
この刑事政策を電子監視という。
すでにアメリカ、韓国、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、スウェーデンなどで性犯罪者を中心に実施されており、日本でも早ければ2026年から運用が開始されるという。
おすすめ度 :★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
おすすめ度 :★★
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