履修登録から2週間、奈良大学から宅急便で9科目の教科書が届いた。
文化財学購読Ⅰ
考古学概論
美術史概論
江戸文学論
歴史文学論
書誌学
平安文学論
古文書学
民俗学
ざっとページをめくって字面を見て、早くも後悔が押し寄せてきた。
細かい字がびっしり紙面を埋め、専門用語がぎっしり並び、注釈もばらけたホチキスの針のように細かい。
いわゆる学術書。
少しでも売り上げを伸ばすため、読みやすくわかりやすく編集された大衆向けの教養本とは違う。
これすべて読み通すことができるのか?
上記のテキスト科目は課題レポートを作成し提出しなければならないが、設題がエグい。
たとえば、「書誌学」の場合、
江戸時代刊本の外題と内題について説明し、書名決定の方法について述べよ。
う~ん、質問の意味すら分からない。
外題と内題?
伊勢神宮の外宮と内宮のようなものか?
・・・・・・。
教科書を読めば、ちゃんと理解して回答できるようになるのだろうか?
しかも、レポートが合格した後で、筆記試験が待っている。
設題はあらかじめ5問が示されているのであるが、試験当日1番~5番のどれが出題されるか分からないので、5問すべて筆記できるように準備しておかなければならない。
これまた、設題がエグい。
たとえば、「書誌学」の場合、
「きりしたん版」について、古活字版との関連を含めて説明せよ。
きりしたん版?
踏み絵と関係ある何かだろうか?
踏み絵と関係ある何かだろうか?
いや、だったら、きりしたん“板”か。
・・・・・・。
なにか、とんでもないぬかるみに自ら飛び込んでしまったような気がする。
同じ勉強するなら、放送大学か朝日カルチャーセンターくらいにしておけば良かった――って放送大学を馬鹿にしているか、実態もよく知らないのに。
はあ~(ため息)
自ら望んで始めたことなのに、この憂鬱感はなに?
急に寒くなったせい?
抜け毛のせい?
とりあえず、始めるしかない。
抜け毛のせい?
とりあえず、始めるしかない。
やっているうちに、興が乗ってきて、ペースがつかめてくることを祈るしかない。
卒業まで23科目(卒論を除く)取得しなければならないが、3ヵ年計画なので、今年度は最低8科目の単位を狙う。
うち3科目はスクーリング科目なので、スクーリングにちゃんと参加さえすれば落とすことはないだろう(多分)。
すると、残りはテキスト5科目。
上記9科目から5科目を選び、4科目を来年度以降に回す。
さて、どの科目から手をつけたものか?
1科目ずつ集中して取り組んでいくべきか、それとも2~3科目を同時進行したほうが飽きが来なくてよいのか?
週何時間くらいを勉強に当てる必要があるのか?
ノートはとったほうがいい? それともノートパソコン?
どこで勉強する? 自宅? 図書館? 喫茶店?
通信教育は自分のペースでできるからこそ、自己管理が鍵となる。
ソルティは社会福祉士の資格を取るときに福祉学校の通信教育(2年)を経験しているのだが、あのときは「国家資格を取る→あわよくば転職」という目的があったので、頑張れた。
今回は純粋に道楽なだけに、モチベーションの維持が難しい。
どうなることやら。