2014年アメリカ。
原題はA GIRL WALKS HOME ALONE AT NIGHT.
「深夜少女は一人帰宅する」といったところか。
「深夜少女は一人帰宅する」といったところか。
女ヴァンパイア(吸血鬼)を主人公とするホラー映画なのだが、まったく怖くもグロくもエロくもない。スリルもサスペンスもない。物語的な感動もない。
では、失敗作なのか?
そんなことはない。
むしろ、新鮮な驚きに満ちたかなりの傑作である。
むしろ、新鮮な驚きに満ちたかなりの傑作である。
モノクロの乾いた画面と抑えたセリフが初期のジム・ジャームッシュを彷彿させる。と思えば、幻想的なライティングと絵画的構図によりジャン・コクトーの『美女と野獣』ほかを想起する。と思えば、バッドシティという架空の町に漂う閉塞感、登場人物の虚無感は、まさにフィルム・ノワールこそがこの作品の出自と睨ませる。
映画でしかできない表現の追求は、めくるめく体験である。
これが女性監督によるデビュー作とは驚くほかない。
次回作に期待。
評価:B-
A+ ・・・・めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」「馬鹿宣言」「近松物語」
A- ・・・・傑作。できれば劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」「スティング」「フライング・ハイ」「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
B+ ・・・・良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」「ギャラクシークエスト」「白いカラス」「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」「ボーイズ・ドント・クライ」
C+ ・・・・退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」
C- ・・・・もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・見たのは一生の不覚。金返せ~!!