1999年オランダ映画。
ミッシング・リンク(失われた環)とは、古生物を扱う分野において、進化の途上に位置する、発見されていない中間形の化石のこと。人類は類人猿の中から500~600万年前に分岐して直立二足歩行するように進化したと考えられているが、分岐の直後については化石証拠が乏しくミッシングリンクとされている。
人類学に興味を持ち、アフリカ大陸にミッシング・リンクを探しに行こうと家を飛び出した少年リック(=ニック・ヴァン・バイデン)の冒険譚。
リックは利発でかわいい。
母親役のタマル・ヴァンデンドッップは美しく品があって魅力的。白い肌に黒髪がジュリエット・ビノシュを想起させる。
結局、リックは不思議な力を持つガールフレンドの助けを借りて、故郷のオランダからお隣のベルギーまでヒッチハイクしたに過ぎなかった。
けれど、リックのミッシング・リンクはちゃんと見つかったのである。
いったいそれが何なのかは観てのお楽しみ。
これは、少年が自分のルーツを探す旅を経て、一歩成長する物語である。
何より印象的なのは、オランダの「光」がフィルムに撮られていることだ。
ロケ主体の映画は、撮影された国の「光」がどんなであるかを観る者に教えてくれる。もちろん、撮影監督の腕が確かであることが必須であるが・・・。
この作品で我々が発見するオランダの光は、他の国の映画に見るものとは、まったく異なっている。フランスの光(エリック・ロメールやルノワール)とも、アメリカの光(ジョン・フォードやクリント・イーストウッド)とも、中国の光(チャン・イーモウやチェン・カイコー)とも、もちろん日本の光(黒澤明や北野武)とも違う。言葉で説明するのが難しい、独特の照度と翳りと空気感がある。オランダ映画は滅多に日本に紹介されることがないので貴重な体験である。
考えてみれば、オランダはフェルメールやレンブラントという美術史上に燦然と輝く「光の画家」を生んだお国である。まさに光の芸術である映画にその後継が生まれないほうがおかしかろう。
もっと、オランダ映画が観たいものだ。
評価: B-
A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」
A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
「スティング」「フライング・ハイ」
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
ヒッチコックの作品たち
B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」
「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」
「ボーイズ・ドント・クライ」
チャップリンの作品たち
C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」
「アナコンダ」
C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!