
●ルートとタイムスケジュール
08:11 西武線・西武秩父駅着
08:32 西武観光バス乗車
09:00 定峰バス停着
歩行開始
定岳寺~旧定峰峠~檜平
11:15 大霧山頂上着
昼ごはん
11:50 下山開始
13:00 橋場バス停着
歩行終了
13:10 イーグルバス乗車
13:40 小川町駅着~おがわ温泉「花和楽の湯」
●所要時間 4時間(=歩行3時間+休憩1時間)
朝起きたとき喉に痛みを感じ体は重かった。リュックの準備は整っているが、行くべきか行かざるべきか? 天気は曇り、午後から晴れると言っている。
「体を休めろ」というささやきを振り払って、出かけることにする。寝ているより山に行ったほうが、むしろ良くなることもある。第一、目覚ましもかけずに6時前に自然と起きたのは、無意識が許可している証拠であろう。
西武秩父行きの列車は登山客でいっぱい。どの駅で降りるかでどの山に登るか推測がつく。
思えば、自分の山歩きも趣味と言えるようになってから7年目を迎え、中央線の大月駅までと青梅線沿い、西武線秩父線沿いのガイドブックに載っているような山々はほとんど踏破した。これからは富士急行大月線沿いか、はたまた丹沢か・・・。良かった山々をもう一巡するのも良いかもしれない。
健康と健脚と休日に感謝。 定峰バス停からの登山口がわかりにくい。バス停から来た道を少し戻ったところに、定峰神社への登り口があるらしいのだが、わからずに定峰川沿いの車道をゆっくり登る遠回りのコースをとる。まあ、足を慣らすにはちょうど良い。
定岳寺を経て、里山ののどかな風景を楽しみながら、山道に入る。
雨がパラパラと降ってくるが、木々が蔽いになり、体には届かない。その木々も広葉樹から、いつの間にか針葉樹に変わる。雨に湿った杉の樹皮の香りが鼻腔をくすぐる。
道は歩きやすい。
ダイダラ坊の標識がある旧定峰峠で、周囲は開けて明るくなってくる。
ダイダラ坊と言えば、ダイダラボッチ。宮崎駿監督の『もののけ姫』に出てきた心やさしい巨人である。
全国各地にこの大男の伝承が残されている。
ここ大霧山の伝承では、「腹が減ってお粥を煮たのが粥仁田峠(かいにたとうげ)、使った釜を伏せたのが釜伏山(かまぶせやま)、箸を地面に刺したのが二本木峠(にほんぎとうげ)、荒川の水を口に含んで吹いたのが大霧山」とある。
休んでいた60代くらいの地元の男性としばし会話する。トレーニングでこのあたりの山をよく歩き回るのだそうだ。大霧山は「夏も涼しくて、気持ちがよい」と言っていた。
登りで出会ったのは、この男性と若いカップル一組のみであった。他に山頂で10名、下りで12名だから、この日大霧山に登ったのは30名弱になる。 檜平を経て、最後の登り。右手に牧場が広がっている。
山の上の牧場とはなんとも気持ちいい。なんだかアルプスのようではないか。
と思っていたら遠くからヨーデルが・・・。
『アルプスの少女ハイジ』のテーマ曲が聞こえてきた。
牧場で流しているらしい。
ただ、牛の姿は見えなかった。
山頂に到達 残念ながら、雲でまったく景色は見えない。
晴れていたら抜群の展望が開けているはずなのだが。
「大霧山」という名だけのことはある。
次回、また来よう。
ここで昼食。
おにぎり2個(シャケ、こんぶ)、サンマの缶詰、お新香盛り合わせ。
次々と人が到着し、あっという間に山頂のベンチは満員となる。
と同時に、霧が山頂にうっすらと漂い始めた。まさに霧の山。雰囲気があって良い。 霧にけぶる森の中を下山する。ちょっと幻想的。
山道が終わり、車道に出てから「橋場バス停」までが意外と遠い。標識に従って行ったら、途中でまた山道に入り込む。だまされているんじゃないかとちょっと不安を感じつつ、ようやく車道に舞い戻る。(どうやら車道と車道をつなぐ近道だったらしい。)
発車10分前にバス停に着いた。
汗ぐっしょり・・・・ 小川町駅から歩いて8分のおがわ温泉「花和楽(かわら)の湯」へ。
ここはもともと瓦工場があったらしい。今の社長(5代目)が一大決心して平成15年に開業したとのこと。古民家風の落ち着いたデザインが湯上りのリラックス度を高めてくれる。使われている瓦は、伝統と誇りの表れであろう。
露天あり、炭酸泉あり、蒸し風呂あり、地元の特産を使った食べ物も充実、家族で半日楽しめる贅沢な施設である。
(ホームページ→http://www.kawarano-yu.com/index.html)
いくつかある駐車場が満車の大賑わいであった。 もちろん、自分の目的は湯上り後のビールにある。
やっぱり来てよかった~!
山登り+温泉+生ビール=ストレス完全解消
の方程式は鉄板である。
小川町駅への道の途中にあった居酒屋のポスターが面白かった。
ダイダラボッチの「でいだら棒」?
この色、この形。
女性に大人気って、あなた、涎まで出して(笑)。