2日目(3/13)屋久島到着、バスで島巡り(北部)
8:30鹿児島本港南埠頭 ~ 12:40屋久島宮之浦港(フェリー屋久島2)
14:00宮之浦港入口 ~ 志戸子 ~ 16:17いなか浜
・志戸子ガジュマル園
・いなか浜
17:43いなか浜 ~ 19:00春田(屋久島交通バス)
安房の民宿「杉の里」泊
海を渡るのにフェリーだと4時間(4600円)、高速船だと2時間(7700円)かかる。時間があるのなら、船酔いの心配がないのなら、フェリーが断然良い。高速船は席が決まっていてシートベルトなんかあるから、基本そこから動けない。甲板にも出られない。つまらないではないか。
フェリーなら、自由に広い船内を探索できる。風呂にも入れる。甲板に出て間近に汽笛を聞きながら遠ざかる鹿児島港や桜島を見送れる。(BGMは小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」) 大海原と大空を独り占めできる。コーヒーを飲みながらラウンジでくつろげる。通り過ぎていく大隅半島や種子島にカメラを向けられる。もちろん、客室にゴロ寝して船内図書館で借りたマンガを読みながらビール片手にうだうだ過ごすのも最高である。そして、だんだんと大きくなって近づいてくる屋久島の姿に感動できる。イケメンの逞しい男たちが、船から撃たれた縄を手際よく扱って船を係留させる姿を見るのも楽しい!
4時間なんかあっという間だった。
宮之浦港の観光案内所で、登山届けを出し、バスの一日フリー乗車券(2000円)を買い、登山用ステッキを借り、昼食をすませた後は、いざ、屋久島巡りのスタート!
屋久島はキャベツみたいな、赤ん坊のオムツ姿みたいな、五角形に近いいびつな円形をしている。島全体が山なので、道路と集落は海岸に沿ってぐるりと円周を成している。大きな集落は3つ。時計で言えば、1時にある宮之浦、3時にある安房(あんぼう)、5時にある尾之間(おのあいだ)。港は前2つの地区にある。島を車で一周すると約3時間(周囲132キロ)かかるが、島内のバスは10時にある永田浜から時計回りに島の東側を巡って8時にある大川の滝までをつないでいる。つまり、島の西部(8時から10時の区間)はバスでは行けない。時計の中心部に島内最高峰である宮之浦岳(1936メートル)と、屋久島詣をする人々の最大の目的である縄文杉が聳えている。
今日は、宮之浦港から時計の逆回り(1時から10時)でいなか浜へと向かう。
右手に岩壁を洗う海、左手に畑と民家を裾にして目前に迫る山々。といった景色が延々続く。(BGMは山本コータローとウィークエンド「岬めぐり」)
亜熱帯だけあって植物は冬枯れしていない。秋と春が冬をほったらかして同居しているようである。ススキと白い木蓮が一緒に見られる不思議。
いっぽう、民家や畑や電柱などはまったく本土と同じなので(当たり前だが)、沖縄に初めて足を踏み入れた時に感じたような異国風な感じはない。のどかな日本の田舎といった風情。
志戸子のガジュマル園(200円)をゆっくり見学したあと、海亀の産卵で有名ないなか浜に行く。ゴミ一つない広いきれいな砂浜を透明な波が洗う。しょっぱいとはとても思えなくて、なめてみたらやはりしょっぱかった。
人の姿の少ない浜辺をぶらぶら歩いて、砂浜に仰向けになってボーッと夕日を眺める。(BGMはトワ・エ・モア「誰もいない海」)
時計回りで、今夜の宿泊先である安房の「杉の里」へ。バスを降りたら、あたりは真っ暗。宿を見つけるのに苦労した。
懐中電灯持ってきて良かった。
3に続く。