ジェイムズ作品は、この小説以外にも、ニコール・キッドマン主演『ある貴婦人の肖像』(1996)、ヘレナ・ボナム・カーター主演『鳩の翼』(1997)、ユマ・サーマン主演『金色の嘘』(2000、原題は『黄金の盃』)などが映画化されている。総じて、イギリスの上流階級(有閑階級)の日常を舞台とした人間模様を丹念に品よく、しかし意地悪いほど辛辣に描いている。ソルティの最も好きな作家10人のうちの1人である。
つまり、ジェイムズの小説は、各々が内面を知るためのリトマス試験紙みたいなものである。
何に見えますか?

霊的現象が続き、子供たちがどうにも自分の思い通りにならないストレスの中、ギデンズが次第に精神的に追い込まれ、前の一面があとの一面へと傾斜してゆき、次第に常軌を失ってゆく過程を、リアリティ豊かに、鬼気迫る迫力で演じている。しかも、原作の持つ「曖昧性」を壊すことなく、ギデンズだけに見える幽霊が「現実なのか」、それとも彼女の「妄想なのか」、両義性を宿した巧みな演技で、観る者の想像力を刺激する。
A+ ・・・・めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」「馬鹿宣言」「近松物語」
A- ・・・・傑作。できれば劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」「スティング」「フライング・ハイ」「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
B+ ・・・・良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」「ギャラクシークエスト」「白いカラス」「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」「ボーイズ・ドント・クライ」
C+ ・・・・退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」
C- ・・・・もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・見たのは一生の不覚。金返せ~!!