2010年スペイン映画。

 たまには、退屈しのぎになるだけの、頭を空っぽにしてワインでも嘗めながら、そこそこ楽しめるホラーが見たいと思うことがある。それを期待して、この作品を借りた。

 期待に違わず、75分飽きずに過ごさせてもらった。
 それで十分だ。
 人に薦められるものではない。


 この手の映画をよく観ている人なら、途中で犯人が誰かは分かるだろう。
 それはまあいい。
 最後まで観て気になるのは、死んだのは誰なのかという点である。

 惨劇が明るみになってからのシーンで、メディアが「別荘で4人の死体が見つかった」と言っている。
 シッチェス家の3人の子供は明らかに殺された。悲惨な遺体も映される。
 あと一人は誰なのだろう?


 父親か? 惨劇が起きる前日に、急な仕事でマドリッドに行ったことになっているが、実際は殺されたのか。
 母親か? 3人の子供の無残な姿を見て、ショックで自分の手を切ったのか。
 第一発見者カルロスか? 警察に通報したとき、館にはまだ殺人犯が潜んでいて、その刃にかかったのか。

 それとも・・・・。

 4人ではなくて、4つの死体という意味か?(翻訳の間違いか)
 井戸の中のペットの犬を勘定しているのか。


 はっきりと描かれていない。
 が、それが分かったからといって、作品の質が上がるわけでも、のどに引っ掛かった小骨が取れるようなスッキリ感が得られるわけでもないのだが・・・。



評価:C-

A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。 
        「東京物語」「2001年宇宙の旅」   

A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
        「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
        「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
        「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
        「スティング」「フライング・ハイ」
        「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
        ヒッチコックの作品たち

B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
        「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
        「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
        「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」

B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
        「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」 
        「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」
        「ボーイズ・ドント・クライ」
        チャップリンの作品たち   

C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
        「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」
        「アナコンダ」 

C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
        「お葬式」「プラトーン」

D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
        「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」

D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!