2003年アメリカTV映画。

 原作はアメリカのSF作家フィリップ・フォセ・ファーマーの同名の人気小説。未読だが、SF界でもっとも権威のあるヒューゴ賞に輝いているし、ストーリーのダイジェストからも相当に面白い小説と思われる。

 リバーワールドは、ネアンデルタール人から21世紀の人類、合わせて360億人(5歳以下の子供を除く)が、死んだすぐ後に復活した世界(惑星)である。宇宙飛行中に不時着してしまった主人公がこの世界の謎を解かんとする。歴史上の人物たち(例えば、マーク・トウェインと皇帝ネロ)が同時代に存在し、交流を深めたり、闘ったり・・・。というアイデアは秀逸で、機会があったら原作を読みたいものである。

 しかし、この映画は原作の名を貶めるひどい出来。
 テレビ放送用に制作されたという点を差し引いても、あまりに杜撰で、薄っぺらく、下手な演出が目立つ。
 トールキン『指輪物語』 → ピーター・ジャクソン『ロード・オブ・ザ・リング』
 松本清張『砂の器』   → 野村芳太郎『砂の器』
ほどの質の高い変換はそうそう望めないことは分かっている。
 けれど、ここまでひどいと原作者がかわいそうである。



評価: D+


A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。 
        「東京物語」「2001年宇宙の旅」   

A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
        「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
        「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
        「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
        「スティング」「フライング・ハイ」
        「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
        ヒッチコックの作品たち

B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
        「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
        「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
        「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」

B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
        「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」 
        「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」
        「ボーイズ・ドント・クライ」
        チャップリンの作品たち   

C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
        「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」
        「アナコンダ」 

C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
        「お葬式」「プラトーン」

D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
        「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」

D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!