2008年アメリカ映画。
原題はVISIONEERS。
「幻視者たち」といったところか。
ザック・ガリフィアナキスが大ブレークするきっかけとなったトッド・フィリップス監督『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の前年に公開されている。ザック人気にあやかって日本でも急遽DVD発売となったのだろう。邦題はまさにその事情を物語っている。
コメディアンとしてのザックを楽しもうとレンタルしたのだが、ストーリーそのものはコメディの要素もないことはないが、意外にシリアスである。
とういうのも内容は、『未来世紀ブラジル』(テリー・ギリアム、1985年)や『Vフォー・ヴェンデッタ』(ジェームズ・マクティーグ監督、ウォシャウスキー兄弟脚本、2005年)を思い起こさせるディストピアもので、全体主義の管理社会の中で精神を病んでいく一人の男を描いているからである。
その点で肩透かしを食らったのだが、ザック・ガリフィアナキスの演技にやはり惹きつけられる。コメディだけでなく、シリアスも十分いける役者だ。よく見ると堂々たる風貌をしているので、コスチューム・プレイもいけそうである。
シェイクスピアの『リア王』なんかどうだろう。
観てみたいな。
映画としては、ザックの演技がなければ、なるほどあえてDVD化する価値は無い。
評価:C-
A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」
A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
「スティング」「フライング・ハイ」
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」
「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」
「ボーイズ・ドント・クライ」
C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」
C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!